怒りについて考える – よく怒る人はなぜよく怒るのか

あなたの周りや職場にちょっとしたことですぐに怒って、怒鳴り散らしてしまうような人はいませんか?

または、あなた自身が些細なことですぐに怒ってしまい、相手を罵倒してしまう、というようなことはありませんか?

私の場合、以前勤めていた会社の上司がまさにこのタイプでした。

自分の気に入らないことがあるとすぐにキレてしまい、感情のままに相手を怒鳴りつけてしまう人でした。私自身が怒りの対象になることもあれば、取引先の相手や飲食店の店員、タクシーの運転手など、付け入る隙があれば誰彼構わずキレてしまいます。

怒りのきっかけは、些細なミスや相手のちょっとした言動、態度などですが、怒っているうちにどんどんエスカレートしていき、相手の人格や家族、友人などのプライベートなことまでも否定してきます。

相手のミスや相手の言動、態度に問題があったとき、それらを改善してほしいと伝えるのに「怒り」という感情は不要ですし、ましてや相手を罵倒し、人格否定までする必要はないはずです。

では、なぜこのような人たちはちょっとしたことですぐに怒ってしまい、相手を罵倒してしまうのでしょうか。

なぜ「怒り」はやめられないのか

よく怒ってしまう人たちは、「お前は間違っている!」「社会人として失格だ!」「だからお前はダメな人間なんだ!」などと怒りながら相手を否定します。

「相手が間違っている」「相手が劣っている」と相手を否定するということは、裏を返せば「自分の方が正しい」「自分の方が優れている」と主張し、自分を肯定していることになります。そして、優越感を感じているのです。

相手を否定し、優越感を感じるとき、人間は脳内物質の働きにより快楽として認識します

優越感は気持ちが良いのです

気持ちが良いので怒り狂って相手を罵倒し、相手を否定することがやめられないのです。

また、怒って相手を罵倒してしまう時、人はたいてい興奮状態にあります。

この時、脳内にはアドレナリンが分泌されています。このアドレナリンも依存性が高いことが知られています。

アドレナリンが依存性が高いのは、
アドレナリンが分泌されて脳に達すると、

エンドルフィンやドーパミン、ノルアドレナリンといった物質も
分泌され始めます。

(中略)

人が気持ちいいと感じる効果のある物質が同時に出るので
私たちにとっては最高に気持ちよく、また味わいたくなる感覚なのです。

https://www.smile-oyako.com/adrenalin/

つまり、よく怒る人は、「優越感」や「アドレナリン」の作用により、快楽を得たいがためによく怒ってしまうのです。快楽に溺れ、怒ることをやめられないということです。

「怒り」をやめることは出来ないのか

怒りによって結果快楽を感じるのであれば、人は皆、怒りっぽくなってしまうのではないかと思いますが、現実そうはなっていません。

怒りによって得られる快楽の代償があることを潜在的にわかっているからです。

怒りによって相手を罵倒し、否定することで得られる快楽の代償は、相手との信頼関係、または相手との人間関係そのものです

よく怒る人たちは、怒りの矛先となった相手との信頼関係を失っています。または、相手との人間関係自体が壊れてしまっています

失った信頼関係を修復するのは大変な時間と労力が必要ですし、壊れてしまった人間関係を元の状態に戻すのは不可能です。

しかしながら、よく怒る人たちはそのことに気付いていないのです。

一時の目先の快楽を得るために相手を怒鳴ってしまいます。そのため、もしご自身が怒りっぽく、なんとか改善したいと望んであるのであれば、怒りの結果、失うものに着目すれば良いと思います。

周囲(上司や先輩)に、よく怒る人がいる場合の対応は難しいです。話し合える関係性であれば、なんとか気付きを与え、改善してもらうのが理想ですが現実には難しいと思います。私の場合は距離を置き、なるべく関わらないようにしています。

まとめ

怒りという感情自体は、どうしても生まれてきてしまいます。

ただし、怒りの感情をそのまま誰かにぶつけてしまうのは、もったいないことだと思います。

私自身、自戒の意味も込めて記事を書きましたが、怒りの感情が湧き上がってきた場面で一瞬冷静になり、怒りの代償を意識するのは難しいです。

ただ、感情を理性でコントロールするような芸当ができるのは、おそらく人間くらいのはずです。感情に流されず、人間らしくいたいものです。

シェアして頂けると嬉しいです。

フォローして頂けるともっと嬉しいです。

トップへ戻る